
「せっかく奮発して良いマットレスを買ったのに、裏返したらカビだらけ…」
想像するだけでゾッとしますが、湿気の多い日本に住んでいる限り、これは決して他人事ではありません。
でも、カビ対策のために、毎日重たい布団をベランダまで運んで干すなんて、正直やってられないですよね。
「もっと楽に、でも確実に清潔さをキープしたい!」
そんなわがままな願いを叶えてくれるのが、実はムアツマットレスなんです。
この記事では、ムアツがなぜ「カビに強い」と言われるのか、その理由と、絶対にやってはいけないNG行動、さらには「布団乾燥機」を使った最強の時短メンテナンス術まで、余すことなくお伝えします。
ムアツマットレスは「カビ」に強い?その理由と驚きの通気性メカニズム
「ウレタンマットレスって、蒸れるしカビやすいんじゃないの?」
正直なところ、そんなイメージを持っていませんか?
かつての私もそうでした。
「スポンジみたいなもんでしょ?汗吸ったら終わりじゃん」と。
でも、結論から言っちゃいます。
ムアツマットレスは、構造レベルで「湿気を逃がす」ことに執念を燃やしているマットレスです。
そもそもムアツは、1971年に「床ずれ防止」のために医療現場から生まれたという歴史があります。
床ずれを防ぐためには「体圧分散」はもちろんですが、同じくらい「湿気をこもらせない(皮膚をふやけさせない)」ことが重要なんですよね。
つまり、生まれながらにして「通気性」を義務付けられたエリートなんです。
とはいえ、「絶対にカビない魔法の道具」ではありません。
ここでは、なぜムアツがカビに強いと言われるのか、その「物理的な根拠」と、油断してはいけない「落とし穴」について、包み隠さず解説していきます。
秘密は「点」で支える構造!湿気を逃がす空気の通り道とは

西川ストア公式サイトより
ムアツが他のマットレスと決定的に違うのは、あの独特な「卵パック」のようなボコボコした形です。
これ、ただのデザインじゃないんですよ。
公式サイトによると、ムアツの凹凸構造は、一つの山の感覚が55mm、沈み込み量が約25mmになるように計算されています。
この形状のおかげで、身体を「面」ではなく「点」の連続で支えることができます。
想像してみてください。
ベタッとした普通の布団に寝ると、背中全体が布団に密着しますよね?これだと汗の逃げ場がありません。
でもムアツは、例えるなら「無数の指先を持つ手袋」の上で寝ているようなもの。
身体に触れているのは「点の先端」だけなので、接触面積が物理的に小さくなります。
そうすると何が起きるか。
身体とマットレスの隙間(谷の部分)に、空気の通り道ができるんです。
寝返りを打つたびに、このポンプのような構造が中の空気を押し出し、湿気を外へ逃がしてくれる。
これが、ムアツが「蒸れにくい」と言われる最大の理由です。
素材自体も進化している!「高通気ウレタン」の実力と抗菌加工
「形がボコボコでも、素材が湿気を吸い込んだら意味ないでしょ?」
鋭いですね。
でも、そこもちゃんと対策されています。
ムアツに使われているのは、ただのスポンジではありません。
上層部分には、湿気を拡散させるための「高通気ウレタン」が採用されています。
これにより、睡眠中に一番汗をかく背中部分の湿気を、効率よく逃がすことができるんです。
さらに、「菌」への対策も徹底しています。
カビや臭いの原因は、湿気と雑菌が結びつくことで発生しますが、ムアツはこの両方をブロックしにかかっています。
| ウレタン本体 | 「Ag+抗菌加工」済み(SIAA認証取得) |
| 側地(カバー) | 「抗菌防臭加工(ポリジン加工)」済み |
このように、中身もカバーも抗菌仕様。
「湿気を溜めない」×「菌を増やさない」というダブルの構えで、清潔さをキープしているわけです。
湿気がこもらないから「臭い」の発生も抑えられる?
カビが生える前に、まず気になるのが「臭い」ですよね。
寝室に入った瞬間、「なんか男臭い…?」なんて思われたらショックすぎます。
実は、この臭い対策にもムアツの構造が一役買っています。
先ほど紹介した側地の「ポリジン加工」は、バクテリアの繁殖を抑える効果があります。
汗そのものは無臭でも、それをエサにする菌が増えることであの嫌なニオイが発生するんですが、菌が増えなければニオイも出にくい。
さらに、高通気ウレタンで湿気をバンバン逃がしているので、菌が喜ぶ「ジメジメ環境」ができにくい。
実際に私も使っていますが、毎朝立てかけて風を通しているだけで、嫌な生活臭が染み付くことなく快適に使えています。
「洗えないマットレスだからこそ、汚さない工夫」が詰め込まれているんですよね。
【重要】それでも「敷きっぱなし」は絶対にNGな理由
さて、ここまでムアツの良いところを褒めちぎりましたが、ここからは「説教タイム」です(笑)。
「ムアツは通気性が良いから、敷きっぱなしでも大丈夫!」
…なんて思っていたら、間違いなくカビさせます。
メーカーの公式サイトにも、ハッキリとこう書かれています。
『ご使用後に室内に立てかけるか陰干しするだけで湿気対策が完了します。
敷いたまま放置すると、カビの発生の原因となります』
そう、いくら通気性が良くても、逃げた湿気がマットレスの底面と床の間に溜まってしまえば、そこからカビは発生します。
「メンテナンスフリー」ではありません。
「メンテナンスが劇的に楽」なだけです。
ここを勘違いすると、数万円もする高級マットレスを台無しにしてしまうので、本当に気をつけてくださいね。
カビの発生条件とは?「寝汗」と「結露」のダブルパンチに注意
敵を知るには、まずその発生メカニズムを知っておきましょう。
カビが大好きなのは「栄養(汚れ)」「温度」、そして「水分」です。
人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。
ムアツはその高い通気性で、汗(水分)を上から下へとスムーズに通してくれます。
ここまでは良い仕事をしているんですが、問題はその「下」です。
冬場など、床が冷たい時期に暖かい湿気が底面に到達すると、そこで急激に冷やされて水滴に変わります。
これが「結露」です。
ムアツが優秀であればあるほど、湿気を底面に送ってしまうため、この結露対策をサボると命取りになるんです。
フローリングに直置きする場合の「結露」リスクと対策
ムアツマットレスは、畳やフローリングの床に直接敷いて1枚で使えるのが大きな魅力です。
でも、フローリングへの直置きは、カビのリスクが一番高いスタイルでもあります。
畳なら多少の吸湿性がありますが、フローリングは湿気を吸ってくれません。
逃げ場を失った水分は、マットレスの裏側でじっとりと出番を待つことになります。
だからこそ、「朝起きたら立てかける」。
これだけは絶対に守ってください。
ムアツ(ベーシック以外)は三つ折りで自立するので、立てかけるのは数秒で終わります。
この数秒の手間を惜しむかどうかが、30年使えるか、数年でカビさせるかの分かれ道ですよ!
ベッドフレームで使う場合でも油断大敵!床板の種類による違い
「自分はベッド派だから関係ないね」と思った方、油断大敵です。
ベッドマットレスタイプ(厚さ20cm) を使う場合でも、湿気は重力に従って下に溜まります。
特に、床板が平らな板状になっているベッドフレームは、フローリング直置きと同じくらい湿気が逃げにくい状態です。
できれば「すのこベッド」のように下から空気が抜けるタイプが理想ですが、そうでない場合は、定期的にマットレスを持ち上げて空気を入れ替える必要があります。
「ベッドだから大丈夫」という慢心こそが、カビの最大の好物だということを忘れないでくださいね。
湿気対策の救世主!ムアツマットレスに「布団乾燥機」は使えるの?

「ウレタンマットレスって、熱に弱いんじゃないの?」
「布団乾燥機を使ったら、変形したり溶けたりしそうで怖い…」
これ、めちゃくちゃよく聞かれる質問です。
確かに一般論として、ウレタンフォームは熱に弱い素材です。
高温にさらされ続けると、硬さが変わったり劣化が早まったりするリスクがあります。
でも、日本の気候を考えてみてください。
ジメジメした梅雨、ゲリラ豪雨、そして花粉やPM2.5…。
「外に干せない日」の方が圧倒的に多いシーズンだってありますよね。
そんな時、頼りになるのが「布団乾燥機」です。
結論から言います。
ムアツマットレスに、布団乾燥機は「使えます」。
ただし、何も考えずにスイッチオンでOK!というわけではありません。
大切なムアツを長く使うために、守るべき「温度」と「時間」のルールがあるんです。
ここでは、公式に推奨されている目安をもとに、正しい布団乾燥機の使い方をマスターしていきましょう。
結論!ムアツマットレスは布団乾燥機の使用OK(条件あり)
ムアツマットレスは、湿気対策として布団乾燥機の使用が認められています。
これは、メンテナンスの手間を減らしたい私たちユーザーにとっては朗報ですよね。
ただし、あくまで「条件付き」です。
いくら使えると言っても、業務用のハイパワー乾燥機でガンガン熱風を当てたり、長時間放置したりするのはNGです。
ウレタン素材は、一定以上の温度を超えると物性(性質)が変化してしまう可能性があります。
では、どのくらいの温度なら大丈夫なのか?
公式の推奨目安として挙げられているのが、以下の条件です。
- 推奨温度:60℃以下
- 推奨時間:30分程度
このラインを守れば、ムアツの機能を損なうことなく、内部に溜まった湿気をカラッと飛ばすことができます。
「使っていいけど、やりすぎないでね」という、程よい距離感が大切なんですね。
効果的な布団乾燥機の「頻度」と「時間」の目安
「毎日やったほうがいいの?」と思うかもしれませんが、そこまで神経質になる必要はありません。
基本的な湿気対策は、毎朝の「立てかけ(室内干し)」で十分です。
布団乾燥機の出番は、「週に1回程度」、あるいは「雨が続いてジメジメするな」と感じた時でOKです。
時間は、先ほどお伝えした通り「30分」が目安。
「長くかければかけるほど乾燥するだろう」と思って2時間も3時間もかけ続けるのは、ウレタンへの熱ダメージを蓄積させるだけなのでやめましょう。
使い方のコツとしては、マットレスの上に敷き布団や毛布をかけて、その間に温風を送り込むスタイルが一般的です。
これにより、ムアツの表面だけでなく、独自の凹凸構造の隙間にも温風が行き渡り、効率よく湿気を追い出すことができます。
高温は避けるべき?「ダニ対策モード」を使う時の注意点
ここで一つ、注意点があります。
最近の布団乾燥機には、「ダニ対策モード」や「ハイパワー速乾」といった機能がついていることがありますよね。
これらのモードは、ダニを死滅させるために60℃を超える高温になる機種も存在します。
先ほどのルールを思い出してください。
「60℃以下」が目安でしたよね。
もしお使いの乾燥機に温度設定機能があるなら、「中温」や「60℃以下」の設定を選んでください。
温度設定ができないシンプルな機種や、「ダニモード」しかない場合は、使用時間を短くする(例えば20分で切り上げる)などの工夫が必要です。
ムアツに対して布団乾燥機を使う主目的は、あくまで「湿気を飛ばすこと」です。
ウレタンをアッツアツに加熱することではないので、そこを履き違えないようにしましょう。
乾燥機を使った後はどうする?「熱」と「湿気」を逃がす仕上げのコツ
布団乾燥機のタイマーが切れたら、「はい、終了!」ですぐに畳んで押入れにしまっていませんか?
ちょっと待った!それだと効果が半減してしまいます。
乾燥機を使った直後のマットレスは、熱を持っています。
また、内部から追い出された湿気が、まだ温かい空気として留まっている状態です。
このまま畳んでしまうと、せっかく追い出した湿気がまた中で結露してしまうリスクがあります。
仕上げのコツは、「放熱タイム」を作ること。
乾燥機を止めた後、掛布団などをのけて、ムアツを立てかけてください。
10分〜20分ほど風を通して、マットレスの熱を冷まし、残った湿気を完全に逃がします。
この「クールダウン」のひと手間が、カビを防ぎ、ウレタンの寿命を延ばす秘訣です。
梅雨や冬の結露対策として布団乾燥機は最強のメンテナンスツール
布団乾燥機が真価を発揮するのは、やはり「外干しできない季節」です。
梅雨の時期は、空気中の湿度自体が高いため、ただ立てかけておくだけでは湿気が抜けにくいことがあります。
そんな時、強制的に温風を送って乾燥させられるのは最強の強みです。
また、意外と危険なのが「冬」です。
床の冷たさと体温の差で、マットレスの底面に激しい結露が発生しやすい季節。
布団乾燥機で定期的にマットレス全体を温めて湿気を飛ばすことは、冬場のカビ対策としても非常に有効です。
「冬なのにカビた!」という悲劇を防ぐためにも、ぜひ活用してください。
電気毛布や湯たんぽとの併用は可能?熱による変形リスクについて
布団乾燥機がOKなら、電気毛布や湯たんぽも大丈夫?と気になりますよね。
寒い冬、暖かい布団で眠りたい気持ちはよーく分かります。
結論としては、「使ってもいいけど、低温設定推奨」です。
布団乾燥機(30分)と違い、電気毛布は就寝中(6時間〜8時間)、ずっと熱が加わり続けることになります。
長時間にわたる熱負荷は、ウレタンのへたりを早める原因になりかねません。
おすすめの使い方は、「寝る前に温めておいて、寝る時はスイッチを切る(または『弱』にする)」こと。
これなら熱ダメージを最小限に抑えつつ、入眠時の快適さも確保できます。
湯たんぽも、熱湯を入れた直後の激アツ状態で直接ウレタンに触れさせないよう、厚手のタオルで包むなどの配慮をしてあげてください。
布団乾燥機がない場合は?エアコンや扇風機を使った代用テクニック
「うちに布団乾燥機なんてないよ!」という方も安心してください。
わざわざ買い足さなくても、家にあるもので十分代用できます。
一番簡単なのは、「扇風機」や「サーキュレーター」です。
ムアツを室内に立てかけて、その隙間に向かって風を送り込むだけ。
これだけで、自然乾燥よりも圧倒的に早く湿気が抜けていきます。
また、エアコンの「除湿(ドライ)モード」をかけた部屋でこれを行えば、効果はさらに倍増します。
要は「風を通すこと」が重要なんです。
特別な道具がなくても、風の通り道を作ってあげるだけで、ムアツは驚くほど長持ちしますよ。
誰でもできる!ムアツマットレスをカビさせない「3つの簡単メンテナンス」

「布団のケア」と聞くと、天気の良い日に重い布団をベランダまで運んで、バンバン叩いて…という重労働をイメージしませんか?
はっきり言います。
ムアツマットレスなら、そんな苦労とはおさらばです。
ムアツのメンテナンスは、驚くほど簡単でシンプル。
「ズボラさんこそムアツを使うべき」と私が断言する理由がここにあります。
誰でも続けられる、カビさせないための3つの習慣をご紹介しましょう。
基本中の基本!起床後は「室内干し」で湿気を飛ばそう
一番大切なメンテナンスは、毎朝起きた直後にあります。
それは、「室内に立てかける」こと。
たったこれだけです。
公式サイトでも、お手入れ方法は「ご使用後に室内に立てかけるか陰干しするだけ」とはっきり書かれています。
寝ている間に溜まった湿気を放出するには、マットレスの底面に空気を当ててあげるのが一番です。
起きたら布団をめくって、マットレスをひょいっと立てる。
この数秒の動作をモーニングルーティンにするだけで、カビのリスクは激減します。
天日干しは必要?直射日光を避けるべき理由と「陰干し」のすすめ
「天気がいいから、外でお日様に当てたい!」
その気持ちは分かりますが、ムアツに関してはちょっと待った方がいいかもしれません。
実は、ウレタンフォームは直射日光(紫外線)があまり得意ではありません。
長時間直射日光に当てると、ウレタンが変色したり、熱がこもって劣化の原因になったりすることがあります。
公式の案内でも、「直射日光の当たる場所に干す時は、通常のお布団より短めの時間(1時間以内)にしてください」と注意書きがあるくらいです。
基本は、直射日光を避けた「陰干し」で十分です。
風通しの良い部屋の中に置いておくだけで、ムアツの高い通気性が勝手に湿気を吐き出してくれます。
わざわざベランダまで運ぶ必要がないなんて、最高だと思いませんか?
重たくないから楽々!壁に「立てかけるだけ」のズボラお手入れ術
ムアツマットレス(ベーシックモデル以外)は、三つ折りタイプや、丸められる「のべタイプ」になっています。
特に三つ折りタイプは、Z字型にすれば自立するので、壁に立てかける必要すらありません。
屏風のように部屋の隅に置いておくだけでOKです。
綿の布団のようにズッシリとした重さもないので、女性や年配の方でも楽に扱えます。
「重いから干すのが億劫になる」→「敷きっぱなしになる」→「カビる」という負のループを、ムアツなら物理的な軽さで断ち切ることができるんです。
「除湿シート(除湿パッド)」を敷くだけで安心感が段違いに変わる
立てかけることすら忘れそう…という方には、文明の利器「除湿シート」の導入を強くおすすめします。
使い方は簡単。
フローリングやベッドと、ムアツマットレスの間に挟むだけです。
このシートが、マットレスから降りてきた湿気を片っ端から吸い取ってくれます。
いわば、カビに対する「最終防衛ライン」です。
これ一枚あるだけで、結露のリスクは劇的に下がりますし、毎日のメンテナンスを多少サボっても大惨事にはなりません。
西川ストアでも専用の「除湿パッド」が販売されていますので、マットレスと同時購入しておくと安心感が違います。
側地(カバー)の洗濯頻度は?ウレタン本体が汚れた時の対処法
「長く使っていれば汚れることもあるよね。
洗濯はどうすればいいの?」
ここも重要なポイントです。
まず、中身の「ウレタンフォーム」は、ご家庭では洗えません。
お風呂場でジャブジャブ洗ったりしたら、乾かずにボロボロになってしまうので絶対NGです。
もし汚れてしまった場合は、ふとん専門のクリーニング店に相談するか、メーカーの窓口に問い合わせるのが正解です。
一方で、外側の「側地(カバー)」は、取り外して洗濯することができます(洗濯表示に従ってください)。
とはいえ、ムアツの側地には「ポリジン加工(抗菌防臭加工)」が施されているため、頻繁に洗わなくてもニオイや雑菌の繁殖を抑えてくれます。
普段はシーツを交換するだけで十分清潔を保てますよ。
ムアツ専用の「吸湿パッド」や「ベースマット」の効果とは
より完璧な環境を整えたいなら、公式オプションを活用しましょう。
ラインナップには、湿気対策に特化した「除湿パッド」や、マットレスの下に敷く「ベースマット」などが用意されています。
これらはムアツとの相性を考えて作られているので、サイズ感もピッタリ。
特にベースマットは、床からの冷気や湿気を遮断してくれるので、冬場の結露対策としても優秀です。
三つ折りタイプなら「中身のローテーション」で通気性も耐久性もアップ
最後に、三つ折りタイプならではの裏技を紹介します。
それは「中身のローテーション」です。
人間は腰の部分に一番体重がかかるので、マットレスも真ん中のパーツが一番へたりやすく、かつ汗も吸いやすいんです。
そこで、定期的に中身のウレタンを取り出して、足元のパーツと場所を入れ替えてあげます。
こうすることで、へたりを分散させて寿命を延ばせるだけでなく、湿気の蓄積もリセットできます。
「30年ムアツ」のような高耐久モデルを本当に30年使うなら、このローテーションは必須テクニックですよ。
もしもの時の対処法!「臭い」や「カビ」が発生してしまったら?

「気をつけていたのに、黒いポツポツが…」
「なんか最近、寝室がカビ臭い気がする…」
もしそんな事態になってしまっても、焦って水でジャブジャブ洗ったりしないでくださいね!
ウレタンにとって水分は大敵。
間違った対処法は、カビを広げるだけでなく、マットレスの寿命を一瞬で終わらせてしまいます。
ここでは、トラブルが起きた時の正しいリカバリー方法について解説します。
購入直後の「ウレタン臭」はカビではない!その正体と消し方
まず、よくある勘違いから解消しておきましょう。
ムアツを買ってパッケージを開けた瞬間、「なんか臭う…これってカビ?」と不安になる方がいます。
安心してください、それはカビではありません。
ウレタンフォームという素材特有のニオイです。
新車のニオイみたいなものですね。
このニオイは、風通しの良い日陰にしばらく干しておけば、自然と抜けていきます。
また、ムアツは立てかけておくだけで空気が入れ替わるので、部屋の換気を良くして数日過ごせば気にならなくなりますよ。
【初期段階】表面にカビを発見した時の応急処置(エタノール消毒など)
もし、側地(カバー)やウレタンの表面にカビを見つけてしまったら。
絶対にやってはいけないのが「掃除機で吸う」ことと「水拭き」です。
掃除機はカビの胞子を部屋中に撒き散らしますし、水拭きはカビに水分(栄養)を与えてしまいます。
初期段階であれば、消毒用エタノールを染み込ませた布で優しく叩くように拭き取るのが一般的ですが、色落ちや素材へのダメージが心配ですよね。
自己流で広げてしまう前に、まずは次に紹介する専門家への相談を検討してください。
カビが深くまで浸透してしまったら…丸洗いクリーニングはできる?
残念ながら、ムアツの中身であるウレタンフォームは、ご家庭では洗えません。
お風呂場で洗っても、中の水分が抜けきらずにボロボロになってしまいます。
公式サイトでも、「ウレタンフォーム(詰めもの)は、ご家庭では洗えません」と明記されています。
もし汚れてしまってどうしようもない場合は、自己判断せず「ふとん専門のクリーニング店」に相談するか、メーカーのお客様窓口に問い合わせるのが鉄則です。
プロの技術なら、ウレタンを傷めずに洗浄できる可能性があります。
側地(カバー)だけにカビがある場合の「交換用側地」購入方法
「中身のウレタンは無事だけど、カバーのカビが取れない…」
そんな時は、カバーだけを新品に交換しちゃいましょう。
ムアツの良いところは、メンテナンス用品が充実していること。
実は、「替え側(交換用側地)」という名称で、カバー単体での販売が行われています。
のべタイプ用、三つ折りタイプ用それぞれに専用の側地が用意されており、価格は13,000円〜25,000円ほど。
本体を買い直すよりはるかに安く、新品同様の寝心地と清潔さを取り戻せます。
これは長く使う上で、かなり強力な救済措置ですよね。
長く使うために知っておきたい!買い替え(寿命)のサインとカビの関係
ムアツの寿命目安は、一般的なモデルで7〜8年程度。
上位モデルの「30年ムアツ」なら、その名の通り30年使える耐久性を目指して作られています。
ですが、これはあくまで「普通に使っていた場合」の話。
カビが生えてしまったマットレスを使い続けることは、アレルギーなどの健康被害に直結します。
もしクリーニングでも落ちないほどのカビが発生してしまったら、たとえ購入から1年しか経っていなくても、健康のために買い替えを決断すべきです。
メーカー保証は「へたり」が対象!カビは保証対象外になるので注意
最後に、厳しい現実をお伝えしておきます。
「高いマットレスなんだから、保証でなんとかならないの?」と思いますよね。
ムアツの品質テストや耐久性の基準は、あくまで「圧縮残留ひずみ」、つまり「どれだけへたりにくいか」という物理的な強度に関するものです。
カビの発生は、基本的には「使用環境(湿気対策不足)」に起因するものとみなされるため、メーカー保証の対象外になることがほとんどです。
「30年使える」というのは、「30年放置しても大丈夫」という意味ではありません。
素晴らしい道具だからこそ、愛情を持ってお手入れしてあげてくださいね。
徹底比較!人気マットレス6社の「通気性」と「カビ対策」の違いとは?

「ムアツがカビに強いのは分かった。でも、他の人気マットレスはどうなの?」
当然、そこが気になりますよね。
正直なところ、どのメーカーも日本のジメジメした気候についてはかなり研究しています。
ただ、そのアプローチ(戦い方)がメーカーによって全然違うんです。
「洗って落とす」のか、「構造で逃がす」のか、それとも「素材で防ぐ」のか。
ここでは、ムアツを含めた人気6ブランドの衛生面の実力を、公平な目線で比較してみましょう。
【比較一覧表】洗える?抗菌加工は?衛生スペックで見る6ブランド
まずは、各社の「カビ・湿気」に対する防御策を一覧で見てみましょう。
それぞれが得意とする守り方が違います。
| ブランド | 通気性のアプローチ | カビ対策の決定打 | 中身の水洗い |
|---|---|---|---|
| 眠りの世界に品質を【エアウィーヴ公式オンラインストア】
|
90%以上が空気の層 | 物理的に丸洗い可能 | 可(水洗い) |
| 【NELL マットレス】 |
13層構造で風を通す | 厚いウレタンを使わない | 不可 |
| 「睡眠の質を整える」快眠マットレス!昭和西川のムアツ
|
凹凸構造の隙間 | Ag+抗菌&ポリジン加工 | 不可 |
| 雲のやすらぎプレミアム
|
縦方向の通気孔 | 防ダニ・抗菌防臭わた | 不可 |
| 腰痛対策マットレス【モットン】
|
発泡調整したウレタン | ホコリが出にくい素材 | 不可 |
| コアラ | 温度調節素材(一部) | カバー洗濯可 | 不可 |
物理的に「中材まで洗える」唯一の選択肢:エアウィーヴ
カビや汚れに対して、最も強力な物理的アドバンテージを持っているのが「エアウィーヴ」です。
このマットレスの最大の特徴は、中身(エアファイバー)まで水でジャブジャブ洗えること。
これ、他のウレタン系やコイル系には絶対に真似できません。
中身の90%以上が空気の層でできているため、そもそも湿気がこもりにくい構造です。
万が一汚れたり、カビが気になったりしても、お風呂場で洗い流してしまえばリセット完了。
「絶対にダニやカビを許さない!」という衛生面最強重視の方は、エアウィーヴが有力な選択肢になります。
独自の「構造」で湿気を逃がす:NELL・雲のやすらぎプレミアム
次は、マットレスの「構造」を工夫して湿気を追い出すタイプです。
代表的なのが「NELL(ネル)マットレス」と「雲のやすらぎプレミアム」ですね。
NELLは、カビやすいと言われる「厚いウレタン」をあえて使わず、薄いウレタンと不織布を重ねた「13層構造」にすることで、高い通気性を確保しています。
一方、雲のやすらぎプレミアムは、極厚のマットレスでありながら、上から下まで貫通する「通気孔」を開けることで、湿気の逃げ道を作っています。
どちらも、「湿気を溜め込まないための設計」がしっかりされていますね。
「素材・加工」で菌の繁殖を防ぐ:ムアツ・モットン
ここで我らが「ムアツ」と、腰対策で有名な「モットン」の登場です。
この2つは、ウレタン素材そのものの工夫で勝負しています。
ムアツは先ほど解説した通り、独自の凹凸構造で空気の通り道を作りつつ、ウレタン自体に「Ag+抗菌加工」、側地に「ポリジン加工」を施しています。
つまり、「湿気を逃がす構造」と「菌を殺す加工」のハイブリッド戦法です。
モットンも、発泡する泡の大きさを調整した「ナノスリー」という高通気ウレタンを採用し、蒸れにくさを実現しています。
カバーの洗濯とメンテナンス性:コアラ・その他ブランド
「コアラマットレス」などは、カバーを取り外して洗濯できるモデルが多く、肌に触れる部分を清潔に保ちやすいのが特徴です。
また、メンテナンスのしやすさ(軽さ・持ちやすさ)もカビ対策には重要です。
その点では、三つ折りできて自立するムアツや、軽量なモットンは、毎日の「立てかけ」が苦にならないので、結果的にカビさせにくいマットレスと言えるかもしれません。
【注意】どのブランドも「床への直置き」はカビの最大リスク
最後に、これだけは言わせてください。
エアウィーヴだろうが、NELLだろうが、もちろんムアツだろうが、共通する最大の弱点があります。
それは「フローリングへの直置き」です。
どんなに優れた通気性を持っていても、床にペタリと敷いてしまえば、逃げた湿気が床との間で結露し、そこからカビ(特に黒カビ)が発生します。
「通気性が良い=湿気が下に抜ける」ということですから、むしろ床は濡れやすくなるんです。
どのブランドを選ぶにしても、床に敷くなら「すのこ」や「除湿シート」を併用するか、定期的に陰干しをする。
これだけは、全人類共通のルールとして覚えておいてくださいね。
よくある質問:ムアツ(MuAtsu)マットレスを安全・安心して使うには?/カビや通気性は?

最後に、ムアツマットレスを検討中の方が特に気にされる「寿命」や「お手入れ」に関する疑問を、Q&A形式でスッキリ解消しておきましょう。
高い買い物ですから、長く清潔に使いたいですよね。
ムアツ マットレスの寿命は?へたりますか?
結論から言うと、ムアツの寿命目安はモデルによって異なりますが、一般的な目安としては7〜8年程度と言われています。
「えっ、そんなもん?」と思うかもしれませんが、これはあくまで標準的なモデルの話です。
実は、上位モデルである「30年ムアツ(MuAtsu X / XX)」シリーズは、正しくメンテナンスすることで30年以上愛用することを目指して開発されています。
これ、ただの目標目標ではありません。
すべてのムアツ製品は「8万回」の圧縮試験(約7年相当)をクリアしていますが、30年ムアツシリーズに至っては、なんと「33万回」もの圧縮試験を実施し、形状や硬さがほとんど変化しない耐久性を証明しているんです。
もちろん、形あるものですから絶対にへたらないとは言えませんが、腰があたる真ん中のパーツをローテーションするなどの工夫で、その寿命は確実に延ばせます。
耐久性を最優先するなら、間違いなく「30年ムアツ」シリーズがおすすめです。
ムアツ マットレスを清潔に使うには?洗い方・クリーニング方法は?
ここ、間違えやすいので要注意です。
中身の「ウレタンフォーム(詰めもの)」は、ご家庭では洗えません。
お風呂場で水洗いしたりすると、乾かずにカビの原因になったり、素材が劣化してボロボロになったりします。
「じゃあ、汚れたらどうするの?」と思いますよね。
基本的には、外側の「側地(カバー)」を取り外して洗濯機で洗うことで清潔を保ちます(洗濯表示に従ってください)。
側地には「抗菌防臭加工(ポリジン加工)」が施されているので、ニオイの発生も強力に抑えてくれます。
もし、ジュースをこぼしたなどで中身のウレタンまで汚れてしまった場合は、自己流で洗わずに、「ふとん専門のクリーニング店」またはメーカーのお客様窓口に相談してください。
また、普段のお手入れとしては、綿ボコリがほとんど出ない素材なので、使用後に室内に立てかけて風を通すだけで十分衛生的です。
まとめ:ムアツマットレスは湿気対策も楽!カビ知らずで快眠を手に入れよう
今回は、ムアツマットレスの「カビ事情」と「湿気対策」について、徹底的に解説してきました。
最後に、重要なポイントをおさらいしておきましょう。
- ムアツは「点で支える構造」で空気の通り道があるため、元々カビにくい
- 素材も「高通気ウレタン」&「抗菌加工」でWの対策済み
- それでも「敷きっぱなし」はNG!毎朝の「室内立てかけ」が最強の予防策
- 布団乾燥機も使用OK!(目安は60℃以下・30分程度)
- 万が一の時は「替え側」でカバーだけリニューアル可能
「管理が大変そう…」と不安だった方も、これならできそう!と思えたのではないでしょうか?
ムアツマットレスは、寝心地が良いだけでなく、日々のメンテナンスの煩わしさからも解放してくれる優秀なパートナーです。
もし、「自分の部屋の環境で本当に大丈夫かな?」とまだ迷っているなら、西川ストア公式本店の「90日間トライアルキャンペーン」を利用してみるのが一番の近道です。
自宅で実際に使ってみて、寝心地やメンテナンスの手軽さを体感してみてください。
