
マットレスは、ご家庭では洗うことができません。
そのため、シーツやカバーって重要ですよね。
「敷くシーツって、今まで使っていたシーツで問題ない?」
「専用シーツって結構高いけど、わざわざ買う必要ある?」
この記事では、「ムアツに最適なシーツの選び方」を調査し、公式の専用シーツから、おねしょ対策の防水シーツ、さらには市販品が使えるかどうかまで、あなたの「どっち?」をズバリ解決します。
そもそもMuAtsuに「専用シーツ」は必要?普通のシーツじゃダメな理由
「奮発してムアツマットレスを買ったぞー! でも、シーツまで専用の高いやつを買う必要ある? 家にある適当なやつで良くない?」
でも、結論から言っちゃいますね。
ムアツには「専用シーツ」または「ムアツの形状を理解したシーツ」が絶対に必要です。
「えー、また出費?」と思うかもしれませんが、これには深いワケがあるんです。
一般的な敷き布団やベッドマットレスとは違う、ムアツならではの「事情」を知らずに適当なシーツを使うと、寝心地が悪くなるどころか、最悪の場合ムアツの寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
「洗えない」ムアツだからこそ!本体を汚れから守る鉄壁の守備が必要
まず、一番大事な前提知識をお伝えします。
ムアツマットレスの本体(中身のウレタンフォーム)は、ご家庭では洗えません。
「えっ、洗えないの!?」と驚く方もいるかもしれませんが、ウレタンフォームは水に弱いデリケートな素材なんです。
コインランドリーに放り込むなんて絶対NG!
もし汚れてしまったら、ふとん専門のクリーニング店に相談するか、お客様窓口に相談するしかありません。
これ、想像以上にダメージでかいですよね……。
だからこそ、「汚れを本体に到達させないこと」が至上命題になります。
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われていますし、皮脂汚れやフケなどもシーツを通して蓄積されていきます。
適当な薄いシーツや、サイズが合っていないシーツだと、この防衛ラインが突破されやすくなります。
ムアツの公式サイトでも、「シーツはこまめに洗濯し、側地が洗えるタイプは取扱絵表示に沿って洗濯してください」と案内されています。
大切なムアツを長く清潔に使うためには、しっかりとした生地で、かつ洗い替えしやすいシーツで「鉄壁の守備」を固める必要があるんです。
三つ折り?のべ?形状に合わないシーツはズレてストレスの原因に

西川ストア公式サイトより
次に「形状」の問題です。
ムアツマットレスには、大きく分けて2つのタイプがあります。
- 三つ折りタイプ:パタンパタンと畳めるタイプ(Standard, Pro, X, XXなど、Basic以外のモデル)
- のべタイプ:くるくる丸める1枚ものタイプ(Basicモデルなど)
特に注意したいのが、主流である「三つ折りタイプ」です。
これ、毎日畳んで部屋の隅に置いたり、陰干しするために室内に立てかけたりしますよね?
もし、ここに一般的なベッド用の「ボックスシーツ(ゴムが入っているやつ)」をピシッとつけていたらどうなるでしょう?
畳もうとした瞬間に、シーツが突っ張って畳めない! あるいは、無理やり畳んでシーツがダルダルに伸びてしまう……なんて悲劇が起きます。
専用シーツや、伸縮性のあるシーツなら、この「畳む」という動作を邪魔しません。
毎日の上げ下ろしでシーツがズレまくって、寝る前にいちいち直し直すのって、地味だけどめちゃくちゃストレス溜まりますからね。
通気性が命!ムアツの「点」の効果を邪魔しない素材選び

西川ストア公式サイトより
ムアツの最大の特徴といえば、あの「タマゴ型」のポコポコした凹凸構造ですよね。
点で支えることで体圧を分散し、血行を妨げにくいという優れものです。
さらに、この凹凸構造と高通気ウレタンのおかげで、「睡眠中に蒸れにくい高い通気性」を実現しているのもムアツの自慢です。
しかし、もしこの上に「分厚くて通気性の悪いシーツ」を敷いてしまったらどうなるでしょうか?
せっかくの通気性が遮断されて、熱がこもってしまうかもしれません。
また、生地が厚すぎたり硬すぎたりすると、あの独特の「点で支えられている感触」が消えてしまい、ただの硬いマットになってしまう可能性も……。
シーツ選びは、ムアツの機能を最大限に活かせるように、薄すぎず厚すぎず、通気性を損なわない素材かどうかが重要です。
「ムアツの性能を100%引き出す」ためにも、シーツの素材選びは妥協しちゃいけないポイントなんです。
公式シーツと市販シーツ、ぶっちゃけ何が違うの?
「でも、公式のシーツって高いんでしょ?」
はい、ぶっちゃけ安くはありません。
市販の安いシーツなら1,000円くらいで買えますが、公式シーツは数千円します。
では何が違うのか。
一番の違いは「フィット感(サイズ設計)」です。
ムアツマットレスの厚さは、モデルによって8cm〜12cmと微妙に異なります。
一般的なベッドマットレスは厚さ20cm以上あることが多いので、市販のボックスシーツだとブカブカに余ってしまうことが多いんです。
公式では、「ムアツ専用シーツ」「ストレッチシーツ」「サテンシーツ」など、ムアツ専用のラインナップが用意されています。
これらは、この「8cm〜12cm」という絶妙な厚みにピタッと合うように設計されています。
「専用」と名がつくだけあって、ムアツユーザーの使い勝手が考え抜かれているわけですね。
結論:長く快適に使いたいなら「専用」か「サイズぴったりのもの」を選ぶべし
ここまで読んでいただければ、私の言いたいことはもう伝わっているかと思います。
ムアツマットレスを「ただの寝具」ではなく、「長く付き合う相棒」として考えるなら、シーツ選びはめちゃくちゃ重要です。
- 本体を洗えないから、シーツで鉄壁ガードするしかない!
- 三つ折りの動きに対応できるシーツじゃないと不便!
- ムアツの通気性と「点」の感触を殺さない素材がいい!
これらの条件を満たす最短ルートが「専用シーツ」を選ぶことです。
もちろん、サイズや素材を吟味すれば市販品でも代用は可能ですが、失敗して「安物買いの銭失い」になるリスクも……。
「とりあえず最初は専用シーツで正解を知っておく」というのは、賢い選択だと思いますよ。
次は、実際にどんな種類の専用シーツがあるのか、それぞれの特徴を見ていきましょう!
【公式が正解】MuAtsu専用シーツ・カバーの種類と選び方おすすめ

「専用シーツがいいのはわかったけど、いくつか種類があってどれを選べばいいかわからない!」
そんな方のために、西川ストア公式本店で扱っているムアツ専用シーツ・カバーのラインナップを整理しました。
正直、商品名だけ見ても「何が違うの?」って感じですよね。
肌触りの好みや予算、そして「ズボラ度(手入れの楽さ)」に合わせて選べるように、それぞれの特徴を解説します!
迷ったらこれ!伸縮性でフィットする「Sheets Stretch(ストレッチシーツ)」
個人的に一番のおすすめが、この「Sheets Stretch(ストレッチシーツ)」です。
価格帯は ¥5,500 ~ 8,250(税込) です。
特徴:
名前の通り、「綿の柔らかい肌ざわりでタテ・ヨコ両方に伸びてマットレスにフィットする」のが最大の特徴です。
ここがおすすめ!
何と言っても「装着が楽」! 伸びる素材なので、少し力がいりますが、ピタッと吸い付くようにフィットします。
ムアツは厚さが8cm〜12cmとモデルによって違いますが、このストレッチシーツなら、どの厚さでも柔軟に対応してくれます。
「サイズ確認するの面倒くさいな〜」という人や、三つ折りにした時にシーツが突っ張るのが嫌な人は、これを選んでおけば間違いありません。
肌触りと高級感にこだわりたいなら「Sheets Satin40(サテンシーツ)」
「ホテルのようなツルッとした肌触りが好き!」という方はこちら。
「Sheets Satin40」、価格帯は ¥6,050 ~ 7,150(税込) です。
特徴:
「サテン生地」を使用したムアツシーツです。
サテン特有の上品な光沢と、滑らかな肌触りがあります。
ここがおすすめ!
寝室の雰囲気をちょっとリッチにしたい方におすすめ。
ムアツの機能性だけでなく、肌に触れる部分の心地よさも追求したいなら、サテンの滑らかさは病みつきになりますよ。
ただし、ストレッチ素材ではないので、購入時はサイズが合っているか(特に厚みへの対応など)をしっかり確認してくださいね。
コスパ重視で選ぶなら「ムアツ専用シーツ(ベーシックカラー)」
「シーツは消耗品だし、定番のものがいい」という堅実派なあなたへ。
「ムアツ専用シーツ(ベーシックカラー)」、価格帯は ¥6,600 ~ 8,800(税込) です。
特徴:
「選べる4色展開」のムアツふとん専用シーツです。
ここがおすすめ!
「専用」と名がつくだけあって、ムアツのために作られた定番品です。
……あれ? 価格をよく見ると、サイズによっては先ほどの「ストレッチシーツ(¥5,500〜)」の方が安い場合もありますね。
ただ、ストレッチ素材特有の「伸びる感じ」よりも、綿のしっかりした生地感(伸びないタイプ)が好きな方は、こちらの方が「布団のシーツ!」って感じで落ち着くかもしれません。
4色から選べるので、部屋のコーディネートに合わせたい方にもおすすめです。
意外と知らない?「マットレスパッド」専用のシーツもある
ベッド派の方で、今あるベッドやマットレスの上に重ねて使う「MuAtsu Mattress Pad(マットレスパッド)」を購入された方もいますよね?
マットレスパッドの価格帯は ¥38,500 ~ 82,500 です。
これは通常のムアツマットレスよりも薄い作りになっています。
公式のラインナップ表には「マットレスパッド専用シーツ」という名前の商品は載っていませんが、薄いパッドに普通のシーツをかけると生地が余ってダブつきがちです。
そこでおすすめなのが、やはり「Sheets Stretch(ストレッチシーツ)」です。
伸縮性があるので、薄いパッドにも比較的きれいにフィットしてくれます。
購入の際は、商品説明をよく読んで「マットレスパッド対応」かどうか、あるいはサイズが合うかを必ずチェックしましょう。
サイズ・厚み別の適合チェック!あなたのムアツに合うのはどれ?
最後に、絶対に失敗しないためのサイズ確認です。
ムアツには以下のサイズ展開があります。
横幅の目安
- シングル:約97cm
- セミダブル:約120cm
- ダブル:約140cm
- クイーン・キング:受注生産
そして、さらに重要なのが「厚み(高さ)」です!
- 12cm: 30年 MuAtsu XX Comfort など(最上位)
- 10cm: 30年 MuAtsu X など(ハイスペック)
- 9cm: Pro, Standard など(定番)
- 8cm: Basic など(ベーシック)
- 20cm: MuAtsu Bed Mattress XX(ベッドマットレス)
特に「ベッドマットレス(厚さ20cm)」を使っている方は要注意!
これは「単体でベッドマットレスとして使用する」タイプで、厚みが20cmもあります。
通常のムアツ専用シーツ(8〜12cm用)では入らない可能性が高いです。
このタイプの場合は、一般的なベッド用のボックスシーツ(厚み20cm以上対応のもの)を選んでくださいね。
逆に、8〜12cmのムアツを使っている方が、間違えて一般的な「厚型マットレス用シーツ」を買うとブカブカになります。
自分のムアツが「どの厚さなのか」をしっかり確認してから、シーツをポチってくださいね!
「防水シーツ」は必須アイテム!水分や汚れから高価なムアツを死守せよ

「シーツはつけた。これで完璧!」
……ちょっと待った! あなたの家庭環境によっては、普通のシーツだけでは防御力が足りないかもしれません。
特に、小さなお子様がいるご家庭や、ペットと一緒に寝ている方。
「防水シーツ」の導入を強く、強くおすすめします!
なぜなら、先ほどもお伝えした通り、ムアツの中身であるウレタンフォームは、ご家庭では洗えないからです。
ここでは、ムアツを「水分」という最強の敵から守るための防水シーツについて解説します。
おねしょや寝汗対策に!「Sheets Waterproof(防水シーツ)」の実力
西川ストア公式本店では、ちゃんと用意されていますよ、防水シーツ。
その名も「Sheets Waterproof」、価格は ¥11,000(税込) です。
「うっ、シーツに1万円超え……」と怯んだそこのあなた。
わかります。
でも考えてみてください。
もしムアツ本体におねしょが染み込んでしまったら……?
数万円〜数十万円するマットレスが台無しになるリスクを考えれば、11,000円は決して高い保険料ではありません。
この防水シーツは、水分を通さない特殊な加工が施されており、ウレタンフォームへの浸透をシャットアウトしてくれます。
不意のおねしょ、体調不良時の嘔吐、ペットの粗相、そして夏の大量の寝汗。
あらゆる「液体」のリスクから、大切なムアツを物理的にガードしてくれる頼もしい存在です。
防水シーツは「蒸れる」?通気性とのバランスをどう考えるか
防水シーツの宿命とも言えるデメリット、それは「蒸れやすさ」です。
水分を通さないということは、どうしても空気や湿気も通しにくくなってしまいます。
ムアツマットレスの良さは、上層の凹凸構造や高通気ウレタンによる「高い通気性」にあります。
防水シーツを全体に敷いてしまうと、この通気性が多少犠牲になってしまうのは事実です。
しかし、ムアツの上層ウレタンには「Ag+抗菌加工」が施されており、ある程度の清潔性は保たれますが、物理的な水分の浸透は防げません。
「通気性」を取るか、「完全防御」を取るか。
リスクが高い時期(子供のトイレトレーニング中など)は防御を優先し、落ち着いたら普通のシーツに戻す、という使い分けもアリですね。
子供やペットがいる家庭なら「防水シーツ」は保険としてマストバイ
これは私の持論ですが、「子供やペットがいるなら、迷わず防水シーツを買うべき」です。
ムアツのメインユーザーは、家族のために購入される主婦の方が多いと言われています。
「うちの子はもう大きいから大丈夫」と思っていても、胃腸炎などの病気は突然やってきます。
ペットも、体調を崩して粗相をしてしまうことがあります。
そんな時、洗えないマットレスの上で大惨事が起きたら、精神的ダメージが計り知れません。
「汚れたらどうしよう」とビクビクしながら寝るよりも、防水シーツを敷いて「汚れてもシーツを洗えばOK!」とドンと構えていた方が、親の精神衛生上も良い睡眠がとれるはずです。
防水シーツの上からさらに普通のシーツを敷くべき?使い方のコツ
防水シーツを使う際によくある質問が、「防水シーツの上に直接寝ていいの?」というもの。
基本的には「防水シーツの上に、いつもの肌触りの良いシーツを重ねる」のがおすすめです。
- ムアツマットレス本体
- 防水シーツ(ガード役)
- 普通のシーツ(肌触り・吸水役)
このサンドイッチ構造が最強です。
防水シーツは素材によっては肌触りがゴワゴワしたり、汗を吸いにくかったりすることがあります。
上に普通の綿シーツなどを敷くことで、寝汗を吸い取ってサラサラ感を保ちつつ、下のムアツへの浸透は防水シーツが食い止める。
これなら快適さと防御力を両立できます!
公式以外でも代用できる?防水シーツ選びのポイント
「公式の防水シーツはちょっと手が出ない……」という場合、市販の防水シーツでも代用自体は可能です。
ただし、選ぶ際には以下のポイントに注意してください。
- サイズと厚み: ムアツの厚み(8cm〜12cm)に対応しているか。
- タイプ: 三つ折りタイプの場合は、畳む動作を邪魔しないよう、裏面がゴムで固定するボックスタイプなどが扱いやすいです。
とはいえ、サイズ感の安心感で言えばやはり公式に軍配が上がります。
予算と相談しながら、最適な「保険」を選んでくださいね。
「ボックスシーツ」は使えるの?市販品とMuAtsuの相性をチェック

「専用シーツが良いのはわかったけど、ニトリや無印良品で売ってる普通のボックスシーツじゃダメなの?」
よくある質問ですね。
お気に入りのブランドで揃えたい気持ち、すごくわかります。
結論から言うと、「使えなくはないけど、相性が悪いケースが多い」です。
ムアツの特殊な「厚み」と「動き(三つ折り)」ゆえに発生する問題点について、詳しく見ていきましょう。
厚さ8cm〜12cmに対応できるか?一般的なボックスシーツのサイズ選びの落とし穴
一般的なベッド用ボックスシーツは、厚さ20cm〜30cmくらいある分厚いスプリングマットレス向けに作られていることが多いです。
一方、床に敷くタイプのムアツマットレスの厚さは 8cm ~ 12cm です。
この厚みの差、結構デカいです。
ベッド用の深いボックスシーツをムアツにつけると、生地が余ってブカブカになります。
余った生地を裏側に回して無理やり巻き込むことはできますが、寝ている間にズレてきたり、シワが寄って寝心地を邪魔したりします。
市販品を探すなら、「敷き布団用」や「厚さ10cm対応」といった表記がある浅めのものを選ばないと、フィットさせるのに苦労しますよ。
三つ折りタイプでボックスシーツを使うと「畳めなくなる」問題
これが最大の落とし穴です。
ムアツマットレスの多く(Basicモデル以外)は、収納に便利な「三つ折りタイプ」です。
パタパタと畳んで部屋の隅に置いたり、風を通すために立てかけたりできるのがメリットですよね。
しかし、全体をピンと覆うタイプのボックスシーツを装着すると、その張力で「綺麗に三つ折りにできなくなる」ことがあります。
シーツが突っ張って反発してしまい、畳んでもボヨンと開いてしまったり、無理に畳んでシーツのゴムが伸びてしまったり……。
「畳むたびにシーツを外す」なんて、面倒すぎてやってられませんよね。
三つ折り機能を頻繁に使うなら、やはり公式の「専用シーツ」や、伸縮性の高いストレッチ素材のシーツを選ぶのが無難です。
ベッドマットレスタイプ(厚さ20cm)ならボックスシーツが最適解
逆に、ムアツでも「MuAtsu Bed Mattress XX」のように厚さが20cmあるタイプなら、話は別です。
このタイプはベッドフレームに乗せて使うもので、頻繁に畳んだり動かしたりしません。
厚みも一般的なマットレスと同じ20cmなので、市販のボックスシーツが問題なく使えます。
むしろ、このタイプにはボックスシーツが最適解と言えるでしょう。
サイズさえ合えば、お気に入りのブランドのシーツでコーディネートを楽しんじゃいましょう!
ゴム入り?ファスナー?ムアツに装着しやすい形状はどっち?
シーツの形状には、大きく分けて2つあります。
- ゴム入り(ワンタッチシーツ・ボックスシーツ): 被せるだけ。
着脱が楽。 - ファスナー(袋状・L字ファスナー): すっぽり包む。
ズレない。
着脱が少し手間。
ムアツの場合、メンテナンスのしやすさを考えると「ゴム入り(またはストレッチタイプ)」がおすすめです。
ムアツは湿気対策として、定期的に室内に立てかけて風を通すことが推奨されています。
この時、サッとつけ外しができるタイプの方が圧倒的に楽だからです。
公式の「Sheets Stretch(ストレッチシーツ)」なども、フィットしつつ着脱しやすい形状になっています。
ファスナータイプ(袋状)は見た目が綺麗ですが、洗濯のたびにウレタンを出し入れするのは、特にダブルサイズ以上だと結構な重労働になります。
ニトリや無印など、市販のボックスシーツを使う場合の注意点
「どうしても市販で安く済ませたい!」というチャレンジャーな方は、以下の3点を必ずチェックしてください。
- 厚み対応: 「ベッド用」ではなく「敷き布団用」や「薄型マットレス対応」を選ぶ。
- 伸縮性: 「のびのび」「ストレッチ」と書かれた素材を選ぶ(三つ折りの動きについてこれるように)。
- サイズ: シングル(約97cm)、セミダブル(約120cm)などの幅を間違えない。
特に「ストレッチ素材のボックスシーツ」なら、ムアツの独特な厚みや動きにもある程度対応できる可能性が高いので、失敗が少ないですよ。
「替え側(がわ)」って何?シーツとは違う「側地」の交換について

最後に、ちょっとマニアックだけど、ムアツユーザーなら絶対に知っておくべき「替え側(がわ)」のお話です。
「え、シーツの話じゃないの?」って思いますよね。
まず、言葉の整理をしておきましょう。
- シーツ: マットレスの一番外側に被せる、洗うための布。
(これまで話してきたやつ) - 側地(がわじ): ウレタンフォームを直接包んでいる、マットレスの「皮」の部分。
ムアツを買った時、最初からウレタンがファスナー付きの布に入っていますよね? あれが「側地」です。
実はこの側地、ボロボロになったら「中身(ウレタン)」はそのままで、「皮(側地)」だけ交換できるって知ってました?
シーツじゃないよ!ボロボロになったら交換できる「MuAtsu替がわ」
西川ストア公式本店では、「MuAtsu替がわ(交換用側地)」という商品が販売されています。
価格帯は ¥13,200 ~ 25,300(税込) です。
「側地なんて変える必要ある?」と思うかもしれませんが、長年使っていると、シーツをしていても側地自体が汚れたり、擦り切れたり、ファスナーが壊れたりすることがあります。
そんな時、ムアツを丸ごと買い換えるのは高額ですが、この「替え側」を購入してウレタンを入れ替えれば、見た目は新品同様に生まれ変わるんです!
「のべタイプ」と「三つ折りタイプ」で側地が違うので要注意
ここで最大の注意点です。
替え側選びは、シーツ選び以上にシビアです。
替え側には、「のべタイプ用(丸めるタイプ)」と「三つ折りタイプ用(畳めるタイプ)」があります。
想像してみてください。
三つ折りタイプ(Standard, Pro, X, XXなど)のウレタンは3つのブロックに分かれています。
これを、1枚ものの「のべタイプ(Basicなど)」の側地に入れようとしても……入りませんよね? 逆もまたしかりです。
また、厚さ(8cm用、9cm用など)もしっかり合わせる必要があります。
購入する際は、自分のムアツの型番やタイプ(のべ or 三つ折り)、厚みを必ず確認してください。
「せっかく買ったのにウレタンが入らない!」なんて悲劇、絶対避けたいですからね。
側地の交換タイミングは?ウレタンが元気なら側地交換で新品同様に
ムアツの寿命は一般的に7〜8年と言われていますが、上位モデルの「30年ムアツ」シリーズなどは、正しくメンテナンスすることで30年以上使えることを目指して作られています。
つまり、「中身のウレタンはまだ元気なのに、外側の布(側地)だけボロボロ」という状況が、将来的に起こりうるんです。
そんな時こそ、側地交換の出番。
側地を変えるだけで、寝室の清潔感が劇的にアップしますし、生地の張りが戻って寝心地もシャキッとします。
「もう寿命かな?」と思って捨てる前に、一度「中身(ウレタン)」の反発力を確認してみてください。
まだヘタっていなければ、側地交換が一番コスパの良いリフレッシュ方法ですよ。
ポリジン加工(抗菌防臭)など、側地自体の機能もチェック
ムアツの側地は、ただの布袋ではありません。
ここにも西川の技術が詰まっています。
まず、側地には「抗菌防臭加工(ポリジン加工)」が施されており、汗のニオイの原因となる菌の増殖を抑えてくれます。
さらにグレードによる違いもあります。
「Standard(スタンダード)」や「Basic(ベーシック)」の側地はポリジン加工のみですが、「Pro(プロ)」「30年ムアツX」「30年ムアツXX」などの上位モデルの側地には、さらに「防ダニ加工」もプラスされています。
替え側を選ぶ際も、元々使っていたグレードに合わせるか、あるいは機能性を重視して選ぶか、しっかりスペックをチェックしましょう。
側地交換はちょっと大変?作業の手間とコストを天秤にかける
最後に、ちょっとリアルな話を。
側地の交換作業は、古い側地からウレタンを引っ張り出し、新しい側地に詰め直す作業が必要です。
特に三つ折りタイプは3つのブロックを入れ替えるので、少し手間がかかります。
でも、その手間を乗り越えれば、愛用のムアツが新品のように蘇ります。
「買い換えるほどじゃないけど、なんかクタびれてきたな……」と感じている方は、ぜひ「替え側」という選択肢を検討してみてください!
まとめ:あなたのライフスタイルに合ったMuAtsuシーツの組み合わせ
ここまで、ムアツマットレスの「シーツ・カバー問題」について、かなりディープに解説してきました。
「たかがシーツ、されどシーツ」。
洗えないムアツ本体を守り、その性能を最大限に引き出すためには、シーツ選びがどれほど重要か、伝わったでしょうか?
最後に、ライフスタイル別のおすすめの組み合わせをまとめておきます。
迷ったら、ここから自分に合うものを選んでみてください。
迷ったらコレ!失敗しない鉄板セット
「Sheets Stretch(ストレッチシーツ)」
伸縮性があるから、どの厚みのムアツでもピタッとフィット。
三つ折りも楽々で、シワになりにくい。
「とりあえず公式で間違いないやつが欲しい」という方は、これで決まりです。
小さなお子様・ペットがいるご家庭
「Sheets Waterproof(防水シーツ)」 + 「お好みの肌触りのシーツ」
おねしょや粗相のリスクがあるなら、防水シーツは必須アイテム。
その上に普通のシーツを重ねる「サンドイッチ戦法」で、快適さと鉄壁の防御を両立させましょう。
ホテルのような寝心地を追求したい派
「Sheets Satin40(サテンシーツ)」
サテン生地の滑らかさと光沢で、寝室のグレードを一気にアップ。
ムアツの「点」の支えと、肌触りの良さの相乗効果で、極上の眠りを手に入れてください。
長年使ってクタびれてきたな…という方
「MuAtsu替がわ(交換用側地)」
シーツを変える前に、本体のカバー(側地)をリフレッシュ。
ウレタンがまだ元気なら、側地を変えるだけで新品同様の寝心地と清潔感が蘇ります。
ムアツマットレスは、決して安い買い物ではありません。
だからこそ、適切なシーツやカバーを選んで、5年、10年、いや30年と、長く快適な睡眠パートナーとして付き合っていってくださいね。
